根管治療 | 郡山市安積町で歯医者をお探しの方は【きたみ歯科医院】まで

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〒963-0111
福島県郡山市安積町荒井
北大部1−12

tel. 024-947-0541
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根管治療とは

根管治療が必要な症状

むし歯が進⾏し、神経まで到達してしまった⻭や、過去に神経の治療をした⻭が、感染を起こしてしまった⻭に対して⾏う治療です。
むし歯が神経まで進⾏してしまった⻭は、ズキズキと強い痛みが出ます。また、過去に神経をとった⻭でも、神経があった空洞に細菌が侵⼊した場合、痛みや⻭⾁の腫れ、⻭⾁から膿が出る、等の症状が出る場合があります。

根管治療が必要な症状

根管治療の具体的な治療内容

⻭にはもともと「⻭髄・しずい」と呼ばれる、神経や⾎管が通っています。その⻭髄に細菌が侵⼊すると、炎症を起こし⻭髄炎となります。この状態になってしまうと、基本的に⻭髄を取らなければなりません。

また、過去に⻭髄を取った⻭でも、再度、神経の管(根管・こんかん)が感染してしまう場合があります。
この根管から、可能な限り、感染の原因となる細菌を取り除き、緊密に封鎖をする治療が「根管治療」です。

根管治療の具体的な治療内容

⻭を残すにあたり根管治療の重要性

⻭の根の部分は、家に例えるなら「基礎」にあたります。
家を建てる際に、基礎⼯事を疎かにしてしまうと、いくら良い家を建てたとしても、⻑持ちしないでしょう。

⻭も同じで、根管治療をおろそかにしてしまうと、治療を終えた後に、再び問題が起きてしまう場合があります。

⻭の神経がない状態でも
痛みを感じる理由

すでに⻭の神経を取っている⻭のことを失活⻭(しっかつし)と呼びます。
失活⻭が再度むし歯になってしまった場合、基本的に痛みはありません。(そのため、むし歯の発⾒が遅れることもあります)しかし、失活⻭に痛みが出ることがあります。それは、例えば神経をとる治療の際に、細菌が残存してしまった場合。
あるいは、むし歯や被せ物のスキマから細菌が侵⼊し、根管に再度感染を起こしてしまった場合などです。根管の中で、細菌感染を起こすと、顎の⾻に埋まっている⻭の根の先端や周囲で炎症が起こります。

失活⻭で痛みを感じた場合、根管が再度感染を起こしてしまった可能性があります。

⻭の神経がない状態でも痛みを感じる理由

⻭の神経が残っている場合の
治療⽅法

神経が残っている状態の⻭で、残念ながら神経を取らざるを得ない場合、⿇酔をして治療することになります。

拡⼤視野で、むし歯の感染部分を丁寧に取り除き、簡単な補強をした上で、根管治療を⾏います。根管を洗浄しながら、スペースを広げ、最後に根管を封鎖する材料を充填します。

⻭の神経が残っていない場合の
治療⽅法

失活⻭の多くは、被せ物や⼟台を⽴てる治療が既にされています。また、過去に根管治療もされています。

そのため、失活⻭の再根管治療では、基本的に過去に治療を⾏なった⼈⼯物や、感染している⻭質を取り除く必要があります。
感染源を全て取り除き、菌の数を可能な限り減らした上で、再度根管の封鎖をします。

上記の通り、⼀度根管治療を⾏なった⻭に対する再治療は、初回の根管治療を⾏う⻭に⽐べて、⼿順が煩雑になることが多いです。

きちんと根管治療をしなかった
場合の例

根管治療は、⻭の保存のために、⼿を抜いてはいけない治療です。
根管治療をきちんと⾏わなかった場合、神経の⼀部が残ってしまう、感染が残ってしまう、といったことが起こります。
つまり、⼀時的に症状がおさまったとしても、時間が経ってから痛みや腫れが再発することもあります。

抜⻭しなければならないケース

⻭に⻲裂が⼊っている、もしくは⻭が割れている状態、いわゆる⻭根破折(しこんはせつ)の場合、根管治療を⾏なっても、感染を取り除くことはできません。そのため、基本的に抜⻭となってしまいます。

当院の根管治療について

根管治療の処置中に
痛みを感じることはある?

神経が⽣きている⻭を治療する際は、必ず⿇酔を⾏います。
神経が既にない⻭を治療する場合、基本的に痛みは感じないため、⿇酔を⾏わないことが多いです。ただ、⻭の根の先端付近に触れる場合や、神経の残存が疑われる場合などは、状況に応じて⿇酔を⾏います。

根管治療の処置中に痛みを感じることはある?

根管治療のおおよその治療期間について

根管治療は、最終的な⻭の形態を修復するまで、複数回にわたる治療となります。

根管治療の治療回数は、根の数や形態によりますが、前⻭で2~3回、奥⻭で2~5回程度かかります。(あくまで⽬安になります)

根管治療だけで、複数回かかりますが、この治療を途中で中断してしまうと、再度根管が感染を起こす、根管の中でむし歯が進⾏してしまう、などの問題が起きます。最悪の場合、抜⻭につながりますので、根管治療は絶対に⾃⼰判断で中断しないようにしましょう。

根管治療のおおよその治療期間について

根管治療はどこの⻭科医院で
診ても同じ?

根管治療は多くの⻭科医院で、⽇常的に⾏われている治療です。しかし、治療の複雑さ・精密性などから、成功率を⾼めることを⽬指すと、難易度が⾼い治療といえます。

近年、根管治療に関する技術発展が進んでいます。特に、CTやマイクロスコープといった機器は、より正確な診断や治療の効率化に役⽴ちます。

根管治療はどこの⻭科医院で診ても同じ?

根管治療を⾏う前に
抜⻭をお勧めするケース

「⻭根破折(しこんはせつ)」の場合は、基本的に抜⻭となります。
⻭根破折とは、⻭の根っこに⻲裂や細いヒビが⼊っている状態をいいます。

⻭に⻲裂が⼊ってしまうと、割れ⽬に沿って細菌が侵⼊し、⻭⾁の腫れや周囲の⾻の吸収が起こります。

このような状態になってしまうと、⻭の根そのものが感染源となってしまっているため、抜⻭が第⼀選択となります。

他院で「抜⻭」と診断された場合でも
⻭を残すことは可能?

X線写真で、明らかに割れている場合などは、⻭根破折の診断は容易です。しかし、⾮常に細かいヒビが⼊っている場合や X線には映らない破折の場合、診断が難しいケースがあります。⻭周病や根の先の炎症とも症状が似ているため、それだけでも診断はできません。

⻭根破折の診断を確定する上で重要なことは、いくつか状況証拠を集めた上で、「視診(直視)で破折線を確認すること」です。

⻭根破折であることが確定しているわけではなく、「破折の疑いのみ」で抜⻭と判断することは、もしかしたら残せる⻭を抜⻭してしまう可能性があります。

他院で「抜⻭」と診断されてしまい
治療内容に悩んでいる・
困っている方へ

⻭を抜⻭するかの判断は、⻭科医師によって異なる場合があります。
「抜⻭」と診断されて悩まれている⽅は、複数の⻭科医院で診断や意⾒を求める選択肢があってもよいと思います。その上で、⼗分な理解・ご納得をいただいた上で治療を進めていくことが⼤切だと考えております。

マイクロスコープを⽤いた
根管治療について

⻭科の業界でいうマイクロスコープとは、「⻭科⽤顕微鏡」のことです。

マイクロスコープは、⼤きく分けて3つのメリットがあります。

マイクロスコープを⽤いた根管治療

⾁眼とは⽐較にならない精密な診断

例えば、根管治療を⾏う⻭に、細かいヒビや⻲裂が⼊っており、そこからの感染が原因であった場合、いくら根管治療を⾏なっても改善は⾒込めません。⾁眼では原因究明が困難なケースでも、拡⼤視野下では診断が可能な場合があります。

拡⼤視野下で治療

根管治療の難易度を上げている理由の⼀つに、「直接⾒ながら治療することができない」という点がありました。根管は⾮常に⼩さく、中に光も届かないため、「よく⾒えないまま、⼿探りで、勘と経験を頼りに治療する」ことが当たり前だったのです。

マイクロスコープは、強⼒な光源から、光がレンズの鏡筒より照らします。そのため、ただ拡⼤するだけではなく、⾮常に明るい視野下で、今まで⾒えなかった部分を直接⾒ながら、根管治療を⾏うことが可能になりました。

⾼画質で動画での記録が可能

マイクロスコープには、⾼画質カメラが接続されています。
そのため、実際治療を⾏っている際に⻭科医師が⾒ている拡⼤視野を、同じ視点で映像として記録することができます。治療中の⻭の詳細な状況や治療中・治療後の仕上がりを、写真や動画として記録し、モニターに映して説明致します。⼝頭のみで説明を⾏うよりも、わかりやすく状況をお伝えすることが可能です。

ラバーダムを⽤いた
根管治療について

「ラバーダム防湿法」とは、薄いゴムのシートを⽤いて、治療する⻭以外を覆う⽅法です。
主に根管治療(⻭の神経の治療)や修復治療に⽤います。

ラバーダムを⽤いた根管治療について

ラバーダムの重要性

⼈間の唾液には、多くの菌が含まれています。そのため、⻭科治療において唾液を排除することは、⾮常に⼤切なことです。
例えば、根管治療(⻭の神経の治療)を⾏っている最中に、患部に唾液が流⼊してしまった場合、せっかく治療を⾏ったところが再感染を起こしてしまいます。
道具や多少の⼿間がかかりますが、治療の成功率を上げるために、当院ではラバーダム防湿を⾏うことがあります。